●このサイトでは

 生活は多様な側面をもつとともに、様々の社会的・経済的要因の影響を受けています。
 このサイトでは、第2次世界大戦後から平成時代にかけての生活と、生活を取り巻き、生活に関係をもつと思われる社会や経済環境の変化をたどっています。どのような経緯で生活が変わり、今日に至ったかのあらすじを記しています。

 生活や社会の変化を追うには、左サイドの目次の順にご覧いただくのがおすすめですが、人口動向などのテーマに関心がある方は上部・トップメニューの「テーマ別構成」を押してサイドメニューを変更してください。

●統計・資料について

 本サイトではできるだけ客観的な情報にもとづいて生活に関する経緯を記述しようとしています。その中心となる統計データは、戦後から平成時代にわたって、できるだけ長期にグラフ表示し、考察しました。

 なお、長期間に及ぶ統計グラフなどに関しては、複数箇所で言及していても、そのグラフがもっともふさわしいと思われる箇所に掲載していますが、いくつかのグラフは複数箇所に表示しています。

 また記述内容については、長期にわたる内容を経緯がわかりやすいように1カ所にまとめているところもあります。そこでは時代が前後したりしています。

 このサイトで扱う基本的な情報は、人口と人口移動、世帯、就業状態、住宅、家計、消費、社会・経済状況、および地域状況などです。用いた情報は、公表されている統計データや白書、新聞記事、書籍、学術論文などです。それらは、作者が収集してきたもののほか、総務省統計局をはじめ、各省庁、民間団体のWebサイトから入手したものです。また新聞・雑誌記事は大阪市立大学のWebサービス(聞蔵II、日経テレコン21、毎索、ヨミダス文書館)を利用しました[*0-1]。それぞれの情報源の担当者の方々には、情報整備へのご尽力に敬意を表するとともに、感謝します。

●サイト作成の背景

 「生活」を一口で言い表すことはできないことは誰もが認めるところです。でも、その全体像を描かなければ、どうすれば「生活」にとって良いのかを知ることは難しくなります。
 今日の社会では当たり前のことが、かつてはそうではなかった、ということ、あるいはその逆のことがあります。また「生活」に関する主張は、実態としては、それぞれの人が、自分の立場や考えのなかの「生活」を前提に、主観的に行われる傾向があります。

 日常の会話やニュースなどで紹介される主張や論説を聞いたとき、その根拠や経緯を確かめたくなるときがあります。また、それなりに理屈はあるのですが、別の見方もあって、なんとなくモヤモヤすることもあります。そのような、客観的な事実関係を把握しておきたいというような時に備えて、生活に関する基本的な事実関係をまとめておくことを思い立ちました。

 今日の社会には多様な価値観や立場があって、現状はそれらのバランスによって形成されてきたともいえますが、一方的な主張や原則論が優勢になったり、逆にあいまいなままに進んだりすることもあります。いずれの場合も、客観的な事実関係を踏まえた議論がまず必要だと思います。

 問題や課題に対して、なぜそのようになったかという検証や分析がないままに対応が行われるとすれば、それは対症療法にしかならなりません。生活を成り立たせる要因、今日に至った経緯を明らかにすること、生活と生活環境との関係を理解しておくことが、本質的な解決のために必要だと考えます。



 次の目次項目へ